それでも、やさしい恋をする 感想
春のBLまつり第二弾です。しかも全然リアルタイムじゃない今更な漫画ばかり…
ヨネダコウさんの書いてた同人誌、若かりし頃にコミケで並んで買った記憶があるので、こんなにページがあって600円とか安い!と、わけわからない所に感心してしまい、「どうしても触れたくない」、「それでも、やさしい恋をする」一気に買いました。
どっちもすごく面白かったんですが、特に「それでも、やさしい恋をする」が良かったです。前回書いた同級生シリーズ然り、ラブコメとして本当に素敵なんですよね。
優しくて人の良い小野田と、何でもない相手には余裕があってチャラいんだけど小野田に3年も片想いしてて言えない出口。恋人になるまでと、なってからが、とても丁寧に描かれていました。
私、小野田がモノローグで「付き合うっていうのは、相手を一番に考えること」みたいに繰り返してるのにまずグッときました。私自身が完全にそういう考え方を忘れていたので…告白されて、好きじゃないけどまあいっか〜とかじゃなくて、大切にできるかどうかっていうことを真剣に悩んでいるのに感動。真面目ですよね。
対して出口の、チャラチャラしているようで、本命の相手には全然ダメで、試すような言い方をしたり、突き放して後悔したりする所がいじらしくて泣けました。自信がなくて真っ向から向き合えなくて、自分から幸せを遠ざけてる感じが…
恋愛を通して、自分も相手もこれまで見えなかった部分が見えてくるんですよね。ただの友達なら、小野田は気が優しくて良い人で、出口は調子が良くてかっこいい人。それが恋愛が絡むことで、見えなかった狡いところや情けないところが見えてくる。お互いのそういう面に怒ったり泣いたりしながら受け止めて、関係性が築かれていくんだなあと、改めて思いました。
あー面白かった。また面白い漫画探してさまよいます。
それでも、やさしい恋をする (H&C Comics/CRAFTシリーズ)
- 作者: ヨネダコウ
- 出版社/メーカー: 大洋図書
- 発売日: 2014/04/01
- メディア: コミック
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