寝る子は育つ

雑多で浅く音楽、漫画、アニメ、ゲームの話など。

大学時代に青春を謳歌できなかったという業について

NHKでドキュメント72hがやってます。ドキュメント72hとは毎回毎回よくそんなとこ見つけてきたなって感じの場所に72時間張り付いて、そこに来た人にインタビューする人間交差点的な番組です。

今週はそれが鴨川デルタという、京都の大学生がわらわら集まる三角州的な場所でした。悩める若者、飲んでる若者、騒いでる若者、昔若者だった者、いろんな人が集まっていました。いや~、見てられなかった。つらくて。でもチラチラ見てしまった。気になって。

 

私は大学は都内だったんですけど、これがもうなんともいまいちキャンパスライフを謳歌できなかったんです。滑り止めで入った大学で、場所も都内って言ってもギリギリ東京な感じの外れの方で、勉強も特に身が入らず、実家に住んでたので門限あったりで自由もなく、彼氏もできず、かろうじてサークルやってたけど別キャンパスのサークルに入ってしまったためなかなか参加もできず…強いて言えば長期休みになると友達と貧乏旅行をしてみたり…「大学で何してたの?」て言われたら「何もしてないかな…」としか言いようのない4年間を過ごしたんですよね。

 

まあそういう人って結構多いとは思うんですけど、鴨川デルタっていうのはそれとは対極なんですよ。学生街で雰囲気抜群な京都で、金は無いが暇はあるみたいな学生が、学校帰りに宴会したりデートしたりするんですよ。理想の大学生活。一人一人はそれぞれきっとつらい思いをしてる人もいるでしょうし、何か思うところがあるんでしょうけど、見てる分には理想の大学生活にしか見えません。うらやましい。

 

一体こういう情けない気持ちっていうのはいつになったら乗り越えられるんでしょうか。私ちゃんと働いてるし結婚してるし大学卒業して10年近く経つし、今更そんな大学時代のことヤイヤイ言うのも絶対おかしいんですけど、やっぱり思い出すと溜息ばっかり出るし、楽しそうな大学生見ると僻みそうになるんですよ。一番いい時期に青春を謳歌できなかったという事実は、いつまでも重くのしかかるんです。

いま職場にいる新人が高卒なんですけど、そいつがしょっちゅう「大学行きたかったっす」とか言うんですよね。そのたびに私は「いや…そんないいもんじゃないよ…」とか「お金ためて行けばいいんじゃん」とばかり言ってしまいます。新人は私が18の頃よりはるかに頭もいいし仕事もできるんですけど、きっと彼も今後お金ためて大学行ったとしても、いつまでも「18の頃に」大学行きたかったとか言うのかもしれませんね。

 

高校生くらいまでって強い意志がないと、進路の決定に親とか学校とか他者が噛む場合が多いので、いまいち納得できないまま卒後の進路が決まる気がします。浪人したかったけどできなかったとか、進学できなくて就職したとか。そういうところが、「親に言われたから」とか「金がなかったから」とか、人のせいにして、後ろ向きな思い出になってしまうのかもしれませんね。ていうか私はそうです。実際就職以降は完全に自分で勝手に決めてるので後悔がほぼありません。

これからも、楽しそうな大学生を見たら、高校生の自分の意思決定力の弱さを反省して、とりあえず今は楽しく一生懸命暮らすぞって気合入れようと思います。なんだこの文章。お目汚しすみませんでした。